1.原発は再生可能エネルギーが育つまでの繋ぎ
 再生可能エネルギーを育てるには、今後25年はかかる。例えば、原発を廃炉にしても、その原発に、10年以上も生活費
を送り続けなければ成らない。そしてその間、化石燃料を使い続ければ、日本の外貨準備高は底をつき、CO2は増え続け
る。
 2.原発の“温廃水”は資源の宝庫
 原発は1基あたり、1秒間に約70トン、ドラム缶で350本。24時間で、東京ドーム約 5杯分に相当する 600万トンの温海
水を海に捨て、周囲の水温を7℃上昇させています。若し、これを全て回収したと仮定すると、現在の市価で約 1千億
円/日が得られます。日本の稼動可能原発は 50基ですので、その総額で、5兆円/日 に相当します。

 仮に27℃の海水を冷却水として用い、35℃で海に戻せば、温度を7℃下げるのに600万トンの海水が使われます。ここで、水量を
少なくすれば、必然的に廃水の温度は上昇しますので、故意に排水量を少なくし、廃水温度を上げ、その熱で海水を濃縮し、濃縮
塩水と真水を製造するのが(5.)で示す、資源の回収方法です。
 3.原発の40歳定年制と再稼動できない原発
                      “美しき第2の人生”
 原子炉建屋に隣接して、水素燃焼コンバインドサイクル発電施設を建設します。ここに、ナトリウムに真水を滴下して
発生させた水素と空気とを燃焼器で燃焼させます。この燃焼で発生した高温ガスでガスタービンを回転させ、水素燃焼
発電を行います。さらに、この水素燃焼の廃熱を使って、廃炉した原発の水蒸気タービンを回転させます。そして、こ
の水蒸気タービンを回転させた後の水蒸気は復水器で海水により冷却され、ボイラーに戻ります。
 一方、復水器を出た高温海水は電気分解工場で減圧蒸留され、真水と濃縮海水として分離回収の後、濃縮海水は電気
分解され苛性ソーダを製造します。他方、水素発生装置でも副産物として苛性ソーダが生成されますので、これら苛性
ソーダは、余剰電力で溶融塩電気分解してナトリウムを再生産します。
 4.再生可能エネルギーを早く育てるため、30歳未満の原発は
   “徹夜”で頑張ってくれ⇒“徹夜”の分は、地域のために
 原発から得られる電力は、昼間は、首都圏に送電し、産業のために使います。しかし、夜間は現地で消費します。先に
述べたように、原発は必要も無い電力を作るために、1基当たり、1秒間に約70トンの温海水を海に捨てています。
 そこで、電力需要が少ない 23 時から 7 時までの 8 時間は首都圏に送電せず、その電力で、東京ドーム1.5 杯分に
相当する温海水を、原発発電所に隣接したナトリウム製造工場でナトリウム製造し、火力発電用燃料として使います。
 5.原発の復水器を改造し、温廃水から資源を回収しよう
 従来の復水器内部の細管は1本の連続管でした。この細管を下部と上部に2分割します。この下部細管を貫流した海水
は温排水となり海に放水されます。他方、上部細管の温排水からは資源を回収します。先ず、冷却海水は、フラッシュ
減圧蒸留缶の中の凝縮用コイルを通過後、上部細管を貫流し、50〜100℃の高温海水と成ってフラッシュ減圧蒸留缶に入
り、コイルで冷却され、凝縮して真水回収容器で回収されます。一方、減圧蒸留により脱水された高温海水は約20〜30%
の高濃度濃縮塩水になり、電気分解工場に送られ、脱Ca、脱Mg及びイオン交換膜による硫酸分離後、水溶液電気分解
により苛性ソーダが製造されます。この苛性ソーダを熔融塩電気分解してナトリウムを製造します。
   
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